Life Introduction
人生紹介 03

商社としての機能を活かして
グローバルサウスに紡ぐ夢

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海外への情熱を
伝え続けてマレーシアへ

小学校の卒業アルバムに「海外で仕事をしたい」と書いたのは、海の向こうには未知の世界が広がっていて、素晴らしい体験ができるという、漠然とした気持ちを抱いていたからです。それから10年後の就職活動で重視したのも、海外で働ける会社でした。商社という選択肢もありましたが、私は物流会社を志望。採用面接の場で「海外へ行けますか」と聞かれ、英語に自信がなかったものの「行けます」と即答しました。1995年に入社した後も海外勤務の希望を伝え続けた結果、1997年にマレーシアへの赴任が決定。それまで海外旅行の経験もなかった私にとって、初めての渡航でした。

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物流から商社への
キャリアチェンジを決意

マレーシアに赴任した1997年はアジアの通貨危機が発生した年で、物流会社も業績に影響が出てきた局面で事業の転換を迫られていました。私は「マレーシア版国内宅配便」や国境を越えて荷物を運ぶ「クロスボーダートラック輸送」など新たな市場の開拓に取り組み、海外でのキャリアを積んでいました。しかし、物流の仕事は輸送単価に優位性を出すのが難しく、取引の自由度が低いのが悩みの種でした。商社に興味を持ったのは、さまざまな商材に自社の付加価値を付けて販売できることに魅力を感じたからです。その頃、古河産業の駐在員の方と出会い、海外での事業拡大の話を聞いて自分のキャリアを活かせると思いました。そのご縁から、2005年に当社へ転職したのです。

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取り扱える多様な商材と
その販売スキーム構築の
面白さ

マレーシアから帰国し、キャリア採用として入社した私が担当した業務は、合成樹脂を扱う部署の国内営業でした。最初のうちは前職の仕事との違いに戸惑うことが多々ありました。物流の仕事はお客様の荷物を納期通りに届けるというサービスを提供することです。でも、商社はさまざまな商品の知識が必要である上に、お客様と仕入れ先の双方に商社としての役割、その存在意義を示すことが求められます。物流会社時代に培った海外物流の知識と経験は、商社においても役に立ちました。苦労もしましたが、自分で考えて商品を選択し、お客様に販売する商社の仕事は、やり方次第で付加価値を増大させることができるため自分の差配が売上・利益にも影響することがありました。そんな多忙な国内営業を過ごす中で、16年が過ぎていました。

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海外駐在で
新しいビジネスに挑む

入社からずっと合成樹脂を扱う部署だったことに加えて、海外帰任から随分経っていたので、幅広い商品を扱える国内支社への異動願いを出していたのですが、打診されたのはタイの現地法人への赴任だったので驚きました。タイでは自動車部品やエレクトロニクス分野の原材料など、主に古河電工をはじめグループ会社の製品を日本から輸入してタイの日系企業を中心に販売しています。私は赴任してから既存のビジネスに加えて、タイ発の製品を周辺諸国に販売する新しいスキームづくりを進めています。今、インドの現地法人の責任者も兼任しているので、タイにとどまらず成長が著しいグローバルサウスの市場で商社機能を発揮し、会社の成長に貢献したいと考えています。

Message 学生へのメッセージ

私が前職でマレーシアに赴任したときは、英会話も得意ではなく、現地の知識やスキルも持ち合わせていませんでした。数えきれないくらい苦労はありましたがそれでも、海外での仕事を通して多様性や異文化を受け入れることによって許容力が身に付き、主体的に行動できるようになりました。海外事業を拡大して、若い人材が活躍できるチャンスを作るのも、海外現法で働く私たちのミッションにほかなりません。新しい市場を一緒に切り拓いていける人材を待っています。